『東京2020オリンピック』の国際伝送を行いました

株式会社アルジー(本社:東京都港区、代表取締役:宮城信彦)は、2021年7月23日~8月8日で開催された東京2020オリンピックの国際伝送業務を行いました。

本大会ではオリンピック放送機構による国際放送業務の伝送業務の運用をSES(所在地:ルクセンブルク)と株式会社アルジー(以下、当社)の2社で行いました。
本国際伝送業務において、当社の提供した役務及びサービス内容を下記の通り記載します。

 

【衛星中継伝送サービス】
1.各競技会場及びIBC(国際放送伝送センター)間の伝送業務
衛星中継車よりSES12 Kuバンドにアップリンクを実施しました。

(IBC内SAT FARMでの様子)      (オリンピック競技場での伝送の様子)

東京ビックサイト内MPC(メディアプレスセンター)に集約された各競技の映像は、固定回線と衛星回線により世界中の放送局に配信されました。

2.競技会場の中継ポイントでの伝送業務
各競技の競技場とIBC(国際放送伝送センター)間の伝送業務を行いました。
富士スピードウェイにて実施された自転車競技の中継ポイントである三国峠にて
OBS(オリンピック放送機構)よりカメラの映像信号を受け衛星中継車にて伝送しました。

(三国峠中継ポイント)     (自転車競技の伝送映像)
これにより、固定回線が敷設されていない中継ポイントでの映像を配信しました。

3.放送の非常バックアップ構築及び放送監視業務
IBC(国際放送伝送センター)SAT FARMに当社アンテナを設置しました。固定回線による放送のバックアップを目的として、衛星による放送バックアップ体制の構築をいたしました。
また、アルジーグローバルテレポートセンター(三重県四日市市)において、中継車から伝送された映像を受信し、IBCからの世界配信に問題が生じた際の非常時のバックアップとしてAsiasat5号機Cバンドに送信できるようセッティングし待機を行いました。

(IBCアンテナ施工風景) (SES12衛星向けアンテナ) (アルジーグローバルテレポートセンター)
その他、スタッフ1名がSAT FARMに常駐し受信レベルやマージンの放送監視業務を行いました。

その他、運営サポート及びイベントコーティネイト
・日本国内における海外放送局様対応
・3名通訳スタッフ

【衛星中継事業部概要】
当社、衛星中継事業部は東京2020オリンピック大会を始め下記の伝送をおこなってまいりました。今後も衛星・放送技術のプロフェッショナルとして、従来の取り組みと5Gなど新しい技術を連携させ、TV-UやLive-Uを使用したオンライン配信、OTTプラットフォーム様向けの配信ニーズにも対応し、新しい価値を提供してまいります。

【伝送実績】
2019年ラグビーワールドカップ
2018年日中韓首脳会談中継
2017年冬季アジア大会中継

【その他】
<社内有資格者>
・第一級陸上特殊無線技士8名
・第一級陸上無線技術士1名
・第一級総合無線通信士1名
・第一種伝送交換主任技術者1名
・主任無線従事者1名

【保有施設】
・四日市グローバルテレポートセンター
・衛星中継車 (https://www.aruji.com/list/satellite-vehicle/)

 

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